おかっぱ頭だったけど…
ペンネーム : うなぎいぬ
小さいころは、髪を切るのも、服を作ってくれるのも母でした。
今でいうおかっぱ頭ばかりだったので、母にお願いし、美容室で雑誌に載っている憧れの男の子のような短髪にしてもらったら、真っ赤なほっぺただけがあらわになりました。また髪が多く固いため、全部爆発したようになって、家に帰って大泣きしました。またジーンズが履きたくて、母と一緒にお店に行ったのですが、ウエストに合わせるとお尻がつかえるし、お尻に合わせるとウエストがぶかぶかだし…。母の愛で、私の欠点がカバーされていたこと、今更ながら感謝しています。
それでも、おしゃれには関心があって、中学生のときに「自分もあんなふうになりたい、マネしてみようかな?!」と勇気を出して何度か挑戦してやってみました。ところが、髪質や体型のせいでうまくいきません。一つだけをマネしてもだめなんだなと、思い知りました。
今は妻となり、母となり、人を見る目が変わってきたように思います。髪型、お化粧、着ている物はもちろん、その人の声や、言葉遣い、しぐさ、考え方などのトータルで、一人の人間としてどうであるかを見ているのです。それで初めて私の目に「感じのいい人」と映る、そんなふうに人を見ている私がいました。
おしゃれな人や美人にはほど遠い私ですが、「感じのいい人になれたらすてきだなぁ」と思い続けて、先ずは立ち居振る舞いから気をつけている日々です。