『気持ち』のように目に見えない、形のないものに向き合うのは難しい。そこで、ゆるキャラのような形を自分の中で設定して、面白がってみるのも一つの手段。例えば……
忙しい朝、頻出度No.1の『イラッと君』。放っておくと勝手に増殖する困ったヤツ。パジャマのままでテレビに見入っているわが子が視界に入り、軽くイラッとする。靴下を履きかけたままの姿は、まるでこの子の周りだけ時間が間延びしているみたい。気持ちが時刻を追いかけている最中。パパに「アレ、どこだっけ、アレ知らない?」なんて呼び止められると、さらにイライラがダブルになる。アレの正体が不明のまま、探索に付き合うことに。思わぬロスタイムに、眉間の裏側でイラッと君、急増中(眉間のシワも急増中!?)。
こんなトンデモナイことになる前に、イラッと君を自分の中に発見したら「に〜らめっこし〜ましょう♪」。どんな時、どんなふうに現れるのか、意識してみると、これが意外に面白い。この場合は笑うと勝ち。都合を付けることに気持ちが行き過ぎて、他の事に気が回らなくなっている自分を見つけて、ちょっと滑稽で笑えたら、不思議とイライラも消えていく。気持ちが不自由になっている時、その隙をついて現れるイラッと君。今日もイラッと君を見つけたら、にらめっこして笑っちゃおう!
イラッと君とにらめっこ
ペンネーム : 鉢かつぎ