他と折り合いをつける以前に、自分と折り合いがつかずに困ってしまうことがある。自他共に認める面倒な性格の自分自身との付き合いは、甘くはない。そんな中でも『クッタクちゃん』は、取扱要注意の最強ネガティブキャラクターだ。
ままならない現実を目の前にして、すぐに屈託し、気持ちがへこんで戻らない時、息を潜めて音も無く背後に忍び寄る黒い影。封印していたクッタクちゃんが 目を覚ます(※これはホラーではありません)。ただの心配性根暗キャラと違い、一度現われるとそう簡単に引き下がってはくれない。“気持ち切り替え”作戦を決行しても、過去のクヨクヨ時代の記憶に引き戻されて、すっかりクッタクちゃんにのりうつられた自分がいる(※決してホラーではありません)。
いつからクッタクちゃんと共に歩むようになったのか、気が付けばいつも一緒。絶交したくてもできないし、無視してもくっ付いてくるし、時々、どっちが主体なのか分からなくなってしまう……っていうか自分自身だし……ん?ひょっとしてワタシはどっち?!(※やっぱりホラーかも)。
こんな付き合い難いクッタクちゃんと、もう随分長い付き合いになる。それはほかでもない、自分自身と向き合うことだった。もちろんこれからも向き合い続けることにやぶさかではない。いつか屈託のない笑顔で折り合えるその日まで、よろしくねっ、クッタクちゃん!