朝、別の部署から物品貸し出しの依頼があり、午後3時ごろ取りに来ることとなりました。その依頼を受けて私の部署では、「○○はどこにありますか」「確か××倉庫でしょう」「▽個はあるはずです」と、リズムよく話が進んでいきます。ところが…。
「先に中身を確かめておいたほうがいいんじゃないかな」「今から倉庫に確認に行きましょう」と言う人もいれば「今している仕事が先だからそれが終わってからにしてほしい」「3時なんだから、その前に準備すればいいんじゃないか」さらには「こういうことは前日までに言ってほしかった」などという人も出てきて、話が進まなくなってしまいました。
皆の話を聞いて、以前ある先輩から「人それぞれに思いの中心が違う」と教えてもらったことを思い出しました。それはつまり、今している仕事に思いの中心があるか、相手を待たせることなく渡すことに思いがあるかということです。
この時は皆の意見に気持ちを合わせて先に仕事を片付けることにしました。
しばらくして「もう2時ですね?」とちょっと声をかけてみました。「そろそろ確認をしませんか…」「それでは準備しましょう」ということになり、仕事を中断して倉庫へ行きました。
数を確認して梱包し、玄関まで運んだところにタイミングよく先方が来られ、一同笑顔でお迎えし、気持ちよくお渡しすることができたのです。
最後にみんなの思いがちょうどよいところに納まって、めでたしめでたしと相成りました。