亡き義父の故郷には、3人の叔父の家族が住んでいた。結婚してすぐに挨拶に伺った際は、3軒の叔父家族みんながそろって歓待してくださり、感動してしまった。その時以来なかなか訪れる機会がなくご無沙汰していたが、昨年二人の叔父が亡くなられたこともあり、お墓参りを兼ねて、25年ぶりに夫婦でお邪魔することにした。
お墓参りをしたあと、施設に入っているA子叔母さんを訪ねると、とても喜ばれた。「よく来た、よく来た」と抱擁され、おいとまする時には施設の玄関まで出て見送ってくださった。その夜には叔父や叔母、従兄弟たちが集まっての会食があった。懐かしい話をたくさん聞かせてもらい、楽しいひとときを過ごした。翌日には、叔父夫婦ともう一人の叔母の三人の案内で、渓谷観光に出掛けた。朝4時起きして5人分の弁当を作ったり、おやつや飲み物を準備してくださったり、切符の手配までしてくださったのが二人の叔母さんたち。車を運転し、カメラマンを買って出てくださったのが叔父さん。それぞれが以前と変わらない優しさを持って、心一つになって私たちを歓待してくださり、本当に心が温かくなる旅となった。
なんとお礼を言っていいか分からないほどお世話になった上、帰宅後には旅の思い出アルバムに「よく来てくださった」と感謝の一筆箋が添えられて、叔父夫婦から送られてきた。
我が家でもお客様を接待することがあって、いつも夫とともに張り切って準備する。が、後になってもっとこうすればよかったと後悔することがある。故郷の叔父や叔母を見習って、もっとステキな『おもてなし』ができるよう、「我が家にきてくれて本当にありがとう」の気持ちを形に表していけたらいいなと思っている。がんばろうっと!。