会社のクリーニング部門で長年一緒に働いていた同僚が一度に退職したので、新しいメンバーで仕事のローテーションや配置を考え直すことになった。仕事は主に社員のユニフォームの洗濯。以前より人数も増えているので、まずは今までの形でローテーションを考えてみた。
ところが、1週間もたつと少しずつ問題点が見えてきた。新しいメンバーは子供さんのおられる方、年配の方、時間に制限のある方などパートの方が多く、勤務時間が短い。さらに、洗濯は機械がしてくれるけれど、アイロンがけや、繕いなど、熟練の技?には簡単に追いつくわけではなく、今までの形では仕事が進まない。もちろん慣れるまでは仕方がないことだけれど、「何か良い在り方はないのだろうか」と悩みながら、日々、忙しく時間だけは過ぎていく。そして一日が終わると、どっと疲れた気分になる。
「何が間違っているのだろうか」と考えてみた。すると、仕事をこなすことばかりに気持ちが偏っている自分に気が付いた。
そもそも、メンバーも事情も変わったのだから、同じ形でうまくいくとは限らない。できないところは時間をかければいいことだし、みんなで協力し、お互いにカバーして楽しく仕事をすることが大事なのに、今までのやり方にとらわれ、何とかうまく仕事を進めることばかりに気持ちがつき過ぎていたことを反省した。
よし、一度リセットし、時間、配置、方法もすべて見直してみよう。今までの考えを捨ててしまうと何だか気持ちも軽くなった。
状況は日々変わる。ローテーションや配置もまた、変わっていっていい。
今日は今日、明日は明日。楽しく仕事をすることが大事なのだから。