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『パイナップル』

ペンネーム:伊賀みつ

パイナップルが厳(いか)めしい。

数日前に知人から頂いたのだが、切り方を知らない。食べごろの日にちは迫る。妻はひと月ほど大阪に行っており、留守をしている。

不慣れなスマートフォンで、『パイナップルの切り方』と検索する……。出てきた動画の多さに拍子抜けした。そして、見よう見まねで果実を切り出した。やればできるじゃないかと自画自賛。いやいや、文明の利器のお陰でしょとそこはツッコむ。

切り落としたばかりのパイナップルの葉先を生ごみに捨てようとしたのだが、逆さまにして白い皿に乗せてみた。中心部分の果実をかき出すと円錐状になり、ヨーグルトを流し果実を掛けてデザートヨーグルトが完成。某外食チェーン店なら、税込みで550円はするであろうとほくそ笑み、写真を妻に送信した。

妻は、レトルトのご飯やカレー、冷凍食品などを数日間分用意してくれていた。しかし、自分で料理をしてみようと思ったのだった。 米を研ぐのは何年振りか。アジフライにから揚げ、パクチーとシメジのパスタはもちろん初挑戦。まさかのハンバーグまでもこしらえた。楽しみながら創意工夫をしながらの料理が続いた。
妻が無事に帰宅し、冷凍していたハンバーグを焼いて食べてもらった。妻は笑顔で、「すごーい……」とつぶやいた。

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