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ecoママ:ふんわりとさわやかな笑顔がすてきな、図書館勤務のママです。 |
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私が勤務している図書館でのひとこま。
ある日、中学生の女の子がはにかみながら「星新一さんの本ってありますか?」
と尋ねてきた。
聞けば英語の教科書で初めて星新一さんの作品と出会い、ぜひとも原作を読んでみたくなったとのこと。
「待ってました!ありますよ、ありますよ〜!たくさん揃っていますよ!!」
中学時代、星新一さんの世界にどっぷりはまり込んだことのある私には、思わずそう叫んでしまいたいほど、何ともうれしい出来事だった。
その頃よく読んでいたのは、星新一さんのショートショート集。
短い文章の中に凝縮された話のキレと、思わず脱帽してしまうほどのオチにすっかり魅了されていたっけ。その中でも大好きだった思い出の一冊を見つけて、パラパラとページをめくってみた。
そうそう、まずは冒頭の「新発明のマクラ」という話。英語の教科書に載っていたというのはまさにこのお話の英文訳らしい。
さてさて博士が開発したというマクラ、なんとそれは、寝ている間に英語が勉強できてしまうという優れもの。しかし・・・世の中そんなに簡単にうまくいくもんかという声が聞こえてきそうな展開が・・・そしてその結末は・・・???
また本の題名にもなった「きまぐれロボット」というお話もなかなかなもの。
これまた博士が作ったロボットで、料理もそうじも何でもしてくれるのに、なぜかしょっちゅう故障してしまう気まぐれもの。それはなぜか・・・・そこにもちゃんと理由があるのです!
このオチも、あのオチも・・・どのオチも、その意外性はやっぱり何度読んでもたまらない。
数日後、今度は、満面の笑みでやって来た女の子。「とっても面白かったです」とうれしそうに本を返すやいなや、またすぐに次の本を選ぶため書棚を目指していた。
”星新一ファン”がまたひとり増えた瞬間だった。
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きまぐれロボット
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