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『Just Be Who You Are』

                                  ペンネーム:デュオ

挿画_01 早いものでアメリカに住むようになって丸6年がたちました。留学当初は、まさかアメリカ人と結婚して、子供ができて、永住するとは考えてもいませんでした。人生何が起こるか分からないものです。

 それぞれの州が、異なった文化や法律を持つアメリカ。学校や仕事の関係で、今までたくさんの州に行く機会がありました。そして行くたびに自分自身の価値観を変えさせてくれるような出会いがありました。自分の普通が他人にとっての普通でなく、他人にとっての当たり前が自分にとっての当たり前でない。そんな新しい発見の中、一番私にとって大きな影響を与えてくれた出会いはやはり「夫」でした。

 夫との出会いは、アメリカの大学院在学中でした。私が必死で勉強しているのに、何に対しても楽観的な彼。私が「もっと〇〇したら?」と言っても、「そうだね」と言うだけで、あまり自分の意見や考えを表現しない彼。けんかをしても、私が言いたいことを言って、挙げ句の果てには彼が謝って仲直りをするというような感じでした。そんな関係や自分自身にいやけがさして別れを告げたとき、彼は「君の考えは〇〇、僕の考えは△△、でも僕は、君がそういう人間って分かってるから、別に今のままでいいよ」と言ってくれました。

 外国人として、アメリカ社会でアメリカ人と同等に競争していかなければならない毎日を過ごす中で、知らず知らずのうちにもっと頑張らなきゃいけないと自分自身にプレッシャーをかけ、それを他人にまで要求してしまうような自分になっていたことを、彼の一言から気付かされました。それと同時に、ありのままの自分でいても良いということを学びました。挿画_02

 結婚して妻となった今、夫から毎日のように「I love you who you are」と言われます。子供が生まれて母となりましたが、子供にはこんな人間に育ってほしいと思う半面、夫が私に教えてくれたように、どんな子に育ってもありのままのその子を受け止め、いつも愛情を持って育てることのできる母親になれるよう、努めていきたいと思います。

  
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