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母と私

                                  ペンネーム:のののの

挿画 私は現在、1人暮らしをしながら大学へ通っています。実家は電車で1時間半ほどの距離にあり、たびたびそこからボランティアに行ったりアルバイトのない休日にのんびり過ごしたりしています。ドライブが好きな私は、実家へ帰ると車を運転し、母を乗せて買い物に行くことが多くあります。しかし、せかせかと行動する私は、ゆったりペースな母と一緒にいるといつのまにか腹立たしい気分になり、無口になります。そんな感情を抱く自分に対して、嫌悪感を抱くこともあります。運転中にいらいらしてしまうのは父に似たと、自分の中で割り切っています。

 しかし、いくら人のせいにしても、結局は自分自身の心のあり方だと反省しています。母は、そんなことは知らないかのように買い物を続け、私の運転する車の助手席に乗り、一緒に家へ帰ります。

 高校時代、部活を終え帰ってきた19時半頃、温かい食事を用意して「おかえり」と温かい声を1番にかけてくれたのは母でした。休日には、近くのショッピングセンターまで2人で一緒に買い物に行っていました。また、1人暮らしを始めてからは、市内に仕事でくる父にお弁当のおかずをことづけ私に届けてくれ、父ももちろんですが、母のありがたさを感じることが多くなりました。

 そんな母に、感謝の言葉を伝えるのは照れ臭いのと、5月は両親の結婚記念日なども重なり、一緒にしてしまえと思ってしまうことが多いですが、母の日には何かをプレゼントしています。
 私自身、それをいつのころから始めたのか何をプレゼントしていたのかは覚えていませんが、小学生のころからお小遣いをやりくりして、花を渡していたと母から最近聞きました。
 母は、そんな私を「心の優しい子に育ってくれてよかった」と、20歳にくれた手紙に書いてくれていました。

 いつまでも、母は私の母なので、いろいろなことを思うことは多いと思います。しかし、いつかは私も母になり、今自分が感じているようなことを子どもに思われているかもしれません。
 立派な母になれるとは思っていませんが、私の母のような優しい思いやりの心のある母親になれればいいなと思います。

  
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