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『私の声が聞きたかったの?』

ペンネーム:まみむめも

挿画1 結婚して25年目になる夫は、とてもマメな性格です。
普段同じ職場で働いていますが、どちらかが出掛けると主人はメールや電話をくれ、必ず「今から帰るよコール」をくれます。

 先日、離れ住む主人の母の入退院などで、主人は一人実家に帰りました。私は職場でとても忙しく接客をしており、その間に主人から電話が掛かかりました。初めのうちはよかったのですが、何度も何度も掛かると「この忙しい時に何度も掛けてきて…」と、不満が出てきました。主人は、こちらが忙しいことは分かっていないので悪気はないのですが、あまりたびたび掛かる電話に別に今でなくても…と、私の心のイライラはピークになりました。

 (心の中の私)ダメよ。今このことをストレートに言ったら主人がかわいそう。主人は実家でのことを私と共有したくて掛けてきてるんだから…。よし、と深呼吸をして。

「も〜何度も掛けてきて、そんなに私の声が聞きたかったの〜」

と苦し紛れに言いました。言った私が、何だかホンワカした気持ちになりました。

 あれだけ不満いっぱいだったのに…主人の話を楽しく聞くことができました。
そして、こうして主人が電話を掛けてくれるから、私も職場でのことを報告や相談することができる。ありがたい主人なのだなぁと、改めて感謝の気持ちになりました。

  
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