『結婚との出合い 僕の場合は…』 ペンネーム:36歳のマツ 転勤が決まったあこがれの女性の先輩の送別会の席で、その先輩から「佳江ちゃんのことを頼むわ。面倒みてやってね。案外いい子なのよ」と言われ、素直に「はい」と返事をしました。 先輩の下についていた彼女は、どちらかと言うとドンくさくて、実はそれまで私も「ちょっと難儀な子やな」と思っていたのでした。 結婚の報告を兼ねて先輩を訪ねたとき「あの日のひと言のおかげです」とお礼を言うと、先輩は「えっ何それ?」。「佳江をちゃん頼むって言われたじゃないですか」……「まさか、あの時はかなり酔ってたから何言ったか全然覚えてないのよ。そうか…ごめん。何でそう言ったか自分でも分からない。まさかそれで結婚したの?ええっ?うそ(!!×100ぐらいの驚き方でした)」
余談ですが、人間には二通りあって、何かにつけて人の手助けが必要なタイプと、そういう人の面倒をみるタイプがあるんじゃないかと思いました。もちろん彼女は前者で私はどうにか後者だったようですね。 あの時先輩が酔っていなかったら……いえ、酔っ払っていたおかげで、こうして今があるわけです。こんな私が言うのも何ですが、未婚のみなさん、結婚って案外いいものですよ。どうかあなたに、すてきな出会いがありますように。 |